563 見慣れない光景に、スタンドのファンも驚きの声を上げた。キャッチボールで肩をつくり終えた外野陣は、それぞれの外野用グラブをつけたまま、全員が三塁の守備位置に立った。本塁付近から打たれた弱いゴロに対し、各自がゆっくり前進しながら腰を落として捕球し、最後は軸足に体重を乗せてから丁寧にスローイング。長野、亀井、松本哲、大田、立岡、橋本の全6人が約30分間、この動きを繰り返した。 捕球動作やスローイングにつながる一連のステップ確認など、メインの目的は守備の基礎固めにある。だが、松本哲が「ステップする時や捕ってからの動きなど、体がブレないようにしっかり下半身を使うのは、守備も打撃も同じ」と言うように、ただの守備練習ではなく、今回の秋季キャンプのテーマである打撃力向上につながる側面があった。 特に、右投右打や左投左打の野手にとっては、進行方向(打撃では投手方向)への体重移動など、ダイレクトにリンクする部分は多い。高橋監督は「足を使って、ということだね。内野のボールを捕るのも当然、練習になる。走るのも守るのも、打撃につながることがある思う」と説明した。 匿名さん2015/11/12 09:23