018 >>14 共産主義及び共産党退潮の第二の原因は経済的原因である。マルクスは主著『資本論』で、「資本主義が発達すればするほど労働者階級は窮乏化する」(窮乏化法則)と説いたが、欧米・日本などの先進資本主義諸国では労働者階級の窮乏化が起こらず、逆に労働者階級の生活水準は向上して豊かになり、階級闘争による社会主義革命の条件が消滅した。 具体的には、日本では男女の賃金格差や、非正規雇用の増加などの課題はあるが、人手不足などで失業率が2%台に低下し、名目賃金も5%台に上昇し、年金・医療・介護などの社会保障制度も整備されている。そのため、労働者階級の間でもマイカー・マイホーム・電化製品・海外旅行なども普及した。 生活水準の向上は他の先進資本主義諸国の労働者階級も同様である。すなわち、マルクスの「窮乏化法則」は先進資本主義諸国では破綻しているのである。勤労者世帯の平均貯蓄額は1474万円(中央値836万円)である(2024年5月総務省統計局)。 匿名さん2025/02/22 09:33