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巨人のドラフト8位、日本製紙石巻・松崎啄也内野手(23)が2日、同社の石巻工場クラブで長谷川、榑松(くれまつ)両スカウトに指名あいさつを受けた。“キャベツパワー”でプロ入りの夢をつかんだ将来の主軸候補は「村田さんのような、右の長距離打者になれるように頑張ります」と力を込めた。
作新学院3年時には、4番として同校を31年ぶりに夏の甲子園へ導いた。だが、大学で落とし穴が待っていた。木製バットに対応しようと、増量を試みたが、まさかの大失敗。食べ過ぎで80キロだった体重は100キロを超え「体が重かった」。ドラフト候補に挙げられていたが、指名漏れした。
そこで入社後は好物のキャベツを中心にした「サラダダイエット」で90キロまで減量し、体のキレを取り戻した。50メートル走は高校時代よりも0・1秒速い6秒2に進化し、「『その体でよく走れるね』とよく言われます」と笑う。持ち味のフルスイングにも磨きがかかった。昨季までは捕手としてプレーしていたが、今季は主に一塁手。それでも「プロでは捕手で勝負したい」。キレキレボディーで、プロの世界に殴り込む。
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◆松崎 啄也(まつざき・たくや)1992年1月20日、栃木・鹿沼市生まれ。23歳。菊沢東小2年から「菊東スポーツ」で野球を始め、鹿沼北中では「鹿沼ボーイズ」に所属。作新学院(栃木)では通算20発を放った。作新学院大を経て、2014年に日本製紙石巻に入社。174センチ、90キロ。右投右打。家族は両親と兄、弟2人。
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巨人ドラフト8位の日本製紙石巻・松崎啄也内野手(23)は2日、同社石巻工場クラブでスカウトらから指名あいさつを受け、プレーで石巻に恩返しすると誓った。
決意に満ちた表情だった。長谷川、榑松(くれまつ)両スカウトから指名あいさつを受けた松崎は「『来年からよろしく』ということを話しました。どんどん入団が近づいてきて、ちょっとずつ緊張してきています。これからは違う世界で野球をやるので、もっと成長しないといけません」と力を込めた。
プロで活躍することが「第2の故郷」への恩返しだ。昨春、日本製紙石巻に入社するために、石巻の地を踏みしめた。2011年3月11日に起きた東日本大震災。自身も栃木で影響は受けていたが、被災地の実情は想像をはるかに超えていた。「こっち(石巻)がこんなに被災されているとは思わなかった。実際に来た時に、こんなにすごいことになっているのかと思いました」
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野球をやってもいいのだろうか―。そんな思いも頭をよぎったが、「石巻の皆さんのために、できることを考えながら過ごしてきました」と、プレーで魅了することが恩返しと、全力で野球に取り組んできた。「プロでもしっかり頑張ります」。厳しい競争を勝ち抜き、活躍することで、自分を成長させてくれた石巻の地を盛り上げるつもりだ。
今季は主に一塁手としてプレーしたが、昨季までは捕手が中心。「プロでは捕手で勝負したい」という松崎の目標は「打てる捕手」だ。「捕手といえば、最初に阿部さんが思い浮かびます」。最高のお手本がいる巨人で、持ち前のフルスイングにさらに磨きをかけていく。
◆松崎 啄也(まつざき・たくや)1992年1月20日、栃木・鹿沼市生まれ。23歳。菊沢東小2年から「菊東スポーツ」で野球を始め、鹿沼北中では「鹿沼ボーイズ」に所属。作新学院高(栃木)では3年夏に4番として、同高を31年ぶりに夏の甲子園出場に導いた。高校通算20本塁打。作新学院大を経て、14年に日本製紙石巻に入社。174センチ、90キロ。右投右打。家族は両親、兄と弟2人。
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巨人が“綱紀粛正キャンプ”を日本一奪回の足がかりにする。7日スタートの宮崎秋季キャンプ(サンマリン宮崎)では、より厳しく門限が設定されるほか、休日のゴルフも禁止されることが3日、分かった。野球賭博問題に揺れたチームを引き締める意味もあり、ルール厳守を求める。高橋由伸監督(40)も「野球の練習がメイン」と強調。集中した環境で心技体を磨き、実りの秋にする方針だ。
巨人がグラウンド外でも、ルール厳守のキャンプを送ることになった。この日、G球場で秋季練習中のチームに、球団の厳しい方針が伝えられた。「今はいろいろとありますけど、それ以前に、野球をしに、練習をしに行くわけですから。昼間練習するのがメインなので」。高橋監督も規則変更を、当然のこととして受け止めた。
主な変更点は2つある。1つは、門限の繰り上げだ。これまでも門限は細かく取り締まっていたが、今キャンプから、以下のようになる。〈1〉練習日は午後10時半→午後10時に〈2〉休前日は午前1時が午前0時に〈3〉休日は午後11時を厳守。1分でも遅れれば、何らかのペナルティーが科される方針だ。
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また、多くの選手が休日の娯楽として楽しみにしていたゴルフも禁止となり、しっかりと休息を取るように徹底される。これらはもちろん、選手だけでなく、首脳陣や裏方も含めたチーム全体の規則だ。
チームは今、野球賭博問題で揺れている。福田聡志(32)、笠原将生(24)、松本竜也(22)の3投手が賭博に関与していたことが判明した。球団がコミッショナーに告発し、3人は謹慎中。今月中にも明らかになるNPB調査委員会の調査結果を待ち、処分が下る。球団は再発防止に全力を注いでいる。キャンプ中、外食してリラックスする時間も確かに必要ではあるが、繁華街に出れば出たで、さまざまな誘惑も多い。ゴルフも含め、できる限り行動を管理し、綱紀粛正を図る。
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高橋監督は先月26日の就任会見で、「グラウンド内外で一社会人として選手だけでなく、スタッフも含めて自律できる集団になっていかないといけない。自分自身も含めてしっかり指導していきたい」と所信表明していた。球団もその考えをくんだ上で、ルール作りを行った。「世間の目? そういうのもあると思うし、会社の方が判断する部分でもある。受け入れるべきなのかなと思っている。休日? 次の日に万全で来てもらえばいい」と指揮官はうなずいた。
このオフは例年11月下旬に行われている球団納会、納会ゴルフも自粛となる。長野選手会長は「監督も言われたように、野球をしに行くわけなので。しっかり鍛え直したいと思う」と表情を引き締めた。襟を正して練習に没頭し、来季に向かう。
◆規律が厳しかった近年の秋季キャンプ
▼07年巨人(宮崎) 原監督が選手の肉体強化を重要課題の一つに挙げ、スナック菓子を禁止に。体が細い坂本は毎日、250グラムのステーキを食べるよう義務づけられた。
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▼12年DeNA(鹿児島・奄美) 中畑監督1年目で最下位に終わり、野球漬けに。買い出し以外の外出、練習日の外食、運転、釣り、喫煙、自転車2人乗り、移動のバス車内でゲームが禁止に。
▼12年ロッテ(千葉・鴨川) 伊東監督の就任直後。指揮官は「茶髪やヒゲは、一社会人としての意識を持って考えてほしい」と禁止にした。
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巨人からドラフト2位指名された早大・重信慎之介外野手(22)が4日、東京・新宿区内の同校で山下スカウト部長、榑松(くれまつ)スカウトから指名あいさつを受けた。50メートルを5秒7で駆け抜ける俊足が持ち味。「自分の魅力は足だと思うので、走塁、盗塁でどんどんアピールしていきたい。(早大OBの)青木選手のような、球界を代表する選手になっていきたいです」と意気込んだ。
チームには鈴木ら韋駄天(いだてん)がそろう。それでも、山下スカウト部長は「足ではウチでもトップの評価」と断言。重信は「(鈴木ら先輩に)技術はもちろん、体のケアであったり、精神的な持ちようなどいろいろ聞いてみたいです」と目を輝かせていた。
◆重信 慎之介(しげのぶ・しんのすけ)1993年4月17日、千葉・佐倉市生まれ。22歳。佐倉シニアでは3年時にジャイアンツカップ4強。早実では1年秋から三塁のレギュラーで2年夏に甲子園3回戦進出。早大では1年春にリーグ戦デビュー。2年春に外野へ転向し、ベストナイン2度。リーグ戦通算83試合、打率3割3分3厘、2本塁打、22打点。173センチ、67キロ。右投左打。
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巨人のドラフト2位、早大・重信慎之介外野手(22)が4日、東京・新宿区の同校で山下スカウト部長らに指名あいさつを受けた。「僕の魅力は足」と話し、即戦力として来季のトップバッター争いに加わる覚悟を示した。さらに同校OBで「青い稲妻」と呼ばれた松本匡史氏の“2代目”襲名を誓い、同氏が持つシーズン盗塁記録更新にも意欲を見せた。
言葉の端々に、プロで生きていく決意がにじんでいた。即戦力として、来季の1番打者を目指す。立岡、橋本らライバルは多いが、50メートル5秒7の韋駄天(いだてん)は「甘くはないと思いますが、もちろんそこ(1番)を目指していく」と名乗りを上げた。
もちろん、それだけの力は秘めている。早大・高橋広監督(60)は、同校での選手時代に同級生だった松本匡史氏を引き合いに出し「塁間(のタイム)は重信の方が速い。彼の記録を抜いてほしい」と松本が持つシーズン76盗塁のセ・リーグ記録更新を期待。重信は「『青い稲妻』と呼ばれていたのは知っています。プレースタイルは一緒? そうですね。足を中心に打撃でもアピールしていきたいです」と誓った。
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